データの届け先を示すアドレス
ウェブページを見るとき、データはパケットという単位に分けて送られます。IPアドレスは、そのパケットをネットワーク上で届けるために使われるアドレスです。郵便の宛先にたとえられますが、利用者の氏名や自宅の住所を直接表すものではありません。通信する場所や経路と結び付いた情報です。
1台に1つとは限らない
パソコンは家庭のWi-Fiと別の回線で異なるアドレスを使うことがあります。IPv4とIPv6の両方を持つ場合もあります。資料用の例として使われる 192.0.2.10 や 2001:db8::10 は、実在する公開サービスへの接続を試すためのアドレスではありません。表示されたアドレスを見る際は、どの接続のものかを区別することが大切です。
複数の人が同じアドレスを使うことも
家庭のルーターは、複数の端末の通信を1つのグローバルIPv4アドレスにまとめることがあります。通信事業者が複数の契約者でアドレスを共有する場合もあります。このため、IPアドレスと利用者は必ずしも1対1ではありません。時間とともに変わることもありますが、接続のたびに必ず変わるわけでもありません。
場所や個人をどこまで特定できる?
IPアドレスの位置情報は、データベースがネットワークの出口に結び付けたおおよその国や地域です。表示された都市が端末の現在地と異なることもあります。アドレスを知るだけで氏名や番地、端末内のファイルが分かるわけではありません。一方で、アドレスの共有だけで匿名性が保証されるわけでもありません。
端末・出口・接続先のアドレス
自宅のWi-Fiでは端末がプライベートIPを使い、サイトには通信の公開出口が見える場合があります。サイト自身には宛先アドレスがあります。この三つは別の役割です。サイトのIPや端末設定のIPが、そのまま自分の公開IPとは限りません。共有時の注意はIPアドレスを知られると何が起こる?で説明します。